問題1 次の短歌の□に入る言葉は何でしょう?
矢のごとく □□に落つる 躓き(つまづき)の □とも知らず 拾ひ見しかな
山川登美子(やまかわ とみこ)
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矢のごとく 地獄に落つる 躓き(つまづき)の 石とも知らず 拾ひ見しかな
(やのごとく じごくにおつる つまづきの いしともしらず ひろいみしかな)
てかぽこ
過去を振り返った時に、あれが「つまづきの石」だったのだと思うことがありますよね。
山川登美子は歌誌『明星』で、与謝野晶子と共に活躍しました。
師である与謝野鉄幹に思いを寄せますが、その思慕を断って故郷で結婚しました。
しかし、二年後に夫に先立たれ、自身も胸を病み、二十九歳で亡くなります。
問題2 次の短歌の□に入る言葉は何でしょう?
なにとなく □□□□□□ ここちして 出でし花野の 夕月夜かな
与謝野晶子(よさの あきこ)
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なにとなく 君に待たるる ここちして 出でし花野の 夕月夜かな
(なにとなく きみにまたるる ここちして いでしはなのの ゆうづくよかな)
何だかあなたに待たれている気持ちがして、秋の花の咲く野原に出てみると、そこは、きれいな夕月が空に浮かんでいる夜です。
素敵な恋の予感ですね。
問題3 次の短歌の作者は誰でしょう?
石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも
(いわばしる たるみのうえの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも)
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志貴皇子(しきのみこ)
志貴皇子は天智天皇の皇子です。
「石走る」は石の上を激しく流れるさまを、「垂水」は滝を意味します。
岩を勢いよく流れ落ちていく滝のほとりに、ワラビが芽を出す春が来たのだなあ。
短歌クイズ②
額田王、和泉式部、大津皇子、狭野茅上娘子
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