源氏物語クイズ11

てかぽこ

源氏物語に出てくる和歌のクイズです。
それぞれの和歌を詠んだ登場人物を答えてください。

問題1 あやなくも 隔てけるかな 夜をかさね さすがに馴れし 夜の衣を

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光源氏

てかぽこ

葵の上が亡くなった後のことです。
源氏の君は早々に起きたのに、紫の上は一向に起きない朝がありました。
源氏の君が無理やり14歳の紫の上と関係を持ったのです。
その朝に贈られた歌です。
「どうして長い間、衣を隔てて過ごしてきたのでしょう。幾夜も共に馴れ親しんできたのに」
紫の上は、「なんでこんなに嫌らしい気持ちのある方を、疑いもなく頼もしく思っていたのだろう」と自分を情けなく思い、ただただショックを受けます。

問題2 それもがと  今朝開けたる  初花に 劣らぬ君が  匂ひをぞ見る

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頭中将

てかぽこ

「それをみたいと思っていた今朝咲いた花に劣らぬ美しさの光る君です」
父桐壷院が崩御し、後ろ盾を失った光源氏は政界に身の置き所がありません。
頭中将らと韻塞ぎという言葉遊びをして気を紛らわせています。
頭の中将が韻塞ぎの勝負で負けて、勝者である源氏を招いて宴をおこないます。そこでの和歌です。

問題3 時ならで 今朝咲く花は 夏の雨に しをれにけらし 匂ふほどなく

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光源氏

てかぽこ

時節にあわず今朝咲いた花は夏の雨に萎れてしまったようです。美しさを見せる間もなく。
問題2の頭中将の和歌に対する返歌です。
頭中将も右大臣の娘である妻を粗略に扱っていたこともあり、源氏と同じく冷遇されています。
それでも自分の立場をあまり悲観せず「相変わらず美しいですね!」と冗談めかして源氏を慰めてくれる頭中将。
しかし、藤壺の宮も出家してしまい落ち込む源氏は「自分は時流に乗り損ねてしおれてしまった花ですよ」と気持ちを明るくすることができません。

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