次の俳句の□□に正しい文字を入れてください。
問題1 □□の十四五本もありぬべし 正岡子規
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鶏頭の十四五本もありぬべし (けいとうの じゅうしごほんも ありぬべし)
鶏頭は鶏のトサカに似ていることから名づけられた秋の花です。赤や紅の色がよく知られています。
「鶏頭の花が十四五本あるに違いない」という意味になります。
この句は、俳句の世界でも評価が分かれていることでも有名です。
問題2 □□□□と来て踊子にささやける 高野素十(たかの すじゅう)
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づかづかと来て踊子にささやける(づかづかと きて おどりこに ささやける)
季語は「踊子」。秋の季語になります。
この踊子は盆踊りの踊子を指しています。
青年の思いつめた顔やまっすぐな瞳、踊り子のはっとした表情が浮かんでくるようですね。
問題3 □□□を海にいれたり最上川 松尾芭蕉
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暑き日を海にいれたり最上川 (あつきひを うみにいれたり もがみがわ)
最上川の河口付近。海の近くで夕陽が波間に沈んでいく瞬間を詠んだ句になります。
「太陽が沈んでいく海に最上川が流れ込む様子は、暑かった一日を海に流し入れてくれたようです。」という意味になります。
問題4 呼かへす□□□見えぬあられかな 野沢凡兆(のざわぼんちょう)
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呼かへす鮒売り見えぬあられかな (よびかえす ふなうり みえぬ あられかな)
鮒売りの威勢のいい声に、急いで戸を開けて呼んでみたけれど、相手はもう影も形もない。
どんより曇った冬の空から、ただあられが降っているだけ。
何だかおかしみのある魅力的な句ですね。
問題5 みどり子が奥深き秋の鏡□□ 西東三鬼(さいとう さんき)
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みどり子が奥深き秋の鏡舐め(みどりごが おくふかき あきの かがみなめ)
赤ちゃんが、鏡台につかまって鏡を舐めてしまった時の様子を詠んだ句です。
窓が開いていて、鏡には外の秋の景色が映っていたんですね。赤ちゃんは秋の風景を舐めてしまいました。
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