俳句クイズ20

問題1 次の俳句の□に入る言葉は何でしょう?
春の山のうしろから□が出だした 尾崎放哉(おざき ほうさい)

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春の山のうしろからが出だした

放哉の辞世の句になります。
放哉は放浪の末、41歳で小豆島で亡くなりました。
亡くなる枕元に、この句を書き留めた紙が置かれていたそうです。
春の野焼きの煙を見て、無事に冬を越せたことの喜びをあらわしているという解釈の他に、死期を悟った放哉が自らの死体を焼く煙の幻を見ているのだという説もあります。

問題2 次の俳句の□に入る言葉は何でしょう?
裏門のひとりでにあく□□かな 小林一茶

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裏門のひとりでにあく日永かな (うらもんの ひとりでにあく ひながかな)

裏門が古くなっていて、時々ひとりでにあいてしまっていたのでしょう。
「日永」は春になって、昼間が長く感じられることを意味します。
春の日永にひとりでにあく門の音。いかにものどかな春の句です。

問題3 次の俳句の□に入る言葉は何でしょう?
□□の兄と来てゐる堤かな 芝不器男(しば ふきお)

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卒業の兄と来てゐる堤かな(そつぎょうの あにときている つつみかな)

芝不器男は、愛媛県の出身の俳人です。
昭和5年に26歳の若さで、惜しまれながら世を去りました。
主治医でもあった俳人の横山白虹(よこやま はっこう)は「彗星の如く俳壇の空を通過した」と不器男を評しています。

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